壮絶30分! 魚雷44本、爆弾27発、ロケット弾112発‼️ 米軍第2波59機が「大和」を襲う‼️!【特攻まであと1日】
戦艦「大和」轟沈 75年目の真実⑤
■大和主砲が噴く! 魚雷被弾‼️ 傾斜5度‼︎
巨大戦艦への攻撃を下令された第83雷撃機中隊15機中の13機は、右旋回を続ける「大和」に対し、第1小隊4機は艦首右舷、第2小隊4機は艦首左舷方向から、そして第3小隊4機は第2小隊の後方から、間髪を入れず雷撃態勢に入った。 このとき、一人の操縦士は「『大和』の前方の雷撃点から機体を立て直す途中に、16(実際は18)インチ砲の一斉射の衝撃で海面に叩き落とされそうになった」と証言している。「大和」の主砲は、対空戦中にも発砲していたことがうかがわれる。
挟撃による雷撃法(アンビル雷撃法)で、「大和」に4本のマーク13魚雷が命中したと報告された。この命中は、別の雷撃隊の操縦士と搭乗員によって確認された。また、さらに3本が命中したと考えられた。
それは魚雷を投下した雷撃機の位置と「大和」の回避針路から判断された。しかし後からの3本の命中の主張を確認する方法はなかった。 従来比較的軽視されていた雷撃機だが、その行動は巧妙となり、特に魚雷の性能には一段と向上が見られた。続いて左舷中部に魚雷3本命中。傾斜5度。右舷注水区画に注水し、傾斜は直ちに復原された。
防空指揮所の艦長伝令塚本は、「最初の2波まであまり被害はなかった。敵機は魚雷をとんでもない所で、大和に近寄らないうちに投下して帰っていった。魚雷が当たり始めると艦長が機械室はどうかと繰り返し心配した。攻撃は本当に間がなく、波状攻撃だった」と米雷撃の激しさを語っていた。
米軍の戦爆雷の協同攻撃法は菲島(フィリピン)沖海戦に比して一層巧妙となる感があり、当日は雲高が低く、視界不良だったにもかかわらず、大編隊がよく連繋を保持して混乱することなく、同時異方向より殺到して、大被害を与えるとただちに弱点虚隙を狙って反復攻撃を敢行したのであった。 〈「大和」特攻当日へ・・・つづく〉
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